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今や街中から消えゆく「屋台」。そんなビジネスを、平成の時代に始めて今年で20年になる人物がいる。横浜国立大学を卒業後、元銀行員や国会議員秘書という仕事を経験してきた、神条昭太郎さんだ。
神条さんが営む「TWILLO(トワイロゥ)」は、世にも珍しい屋台バー。グラスには神条さん自ら思い入れのあるバカラ製のものを使うなど、いわゆる昔ながらの屋台とは違うラグジュアリーな空間が広がる。さらに、ドリンクには価格をつけておらず、お客さんが自分で決めた金額を支払うスタイルをとっている。
いったいなぜ、「エリート街道」を歩んでいた神条さんは、不安定極まりないように見える路上ビジネスを始めるに至ったのか。そして、20年の間、どのようにTWILLOを運営してきたのか。
横国大→銀行員としてエリート人生を歩み出したが…
「これまでを振り返ってみて、『自分の人生を諦めたくない』。その気持ちを変わらず持ち続けてきました」
現在50代中盤の神条さんは、こう話す。
1972年、長野県に生まれた。両親と姉・妹、さらに祖父母が暮らす「サザエさん一家のような、わいわいした家」で育ったというが、神条さん自身は自分の世界にこもることが多い子どもだった。

