iX3(アイエックス・スリー)は、BMWの人気車種「X3」のラインナップに加わった、バッテリー駆動車(BEV)。
乗ると驚くほどの高い操縦性をそなえたモデルで、“X3シリーズに追加されたいちバリエーション”なんて安易にくくれない内容を持っている。実際、BMWでは「ノイエクラッセ」なる言葉でiX3を定義。
「新しいクラス」という意味のノイエ・クラッセ。オリジナルは、1962年の「1500」なるセダンにさかのぼる。
このノイエ・クラッセは、走行性能の高さ、デザインとパッケージのよさで、たちまち大ヒット。その後の「5シリーズ」や「3シリーズ」につながる同社の礎(いしずえ)になった。
BMWにとっての救世主、なんて言い方をする向きもある。
なので、この単語を今回あらためて使うのは、「BMWにとって大きな意味がある」と私はかつて本社でそう説明された。
ベンツから電撃移籍した上野社長も
発表会には、ビー・エム・ダブリュー(以下・BMWジャパン)の上野金太郎代表取締役社長も登場。上野社長、実はメルセデス・ベンツ日本を牽引してきた実績の持ち主だ。
メルセデス・ベンツ日本の看板社長とも言われた上野社長が、2026年4月にBMWジャパンの代表取締役社長に就任して、業界を驚かせた。その手腕がBMWでどう発揮されるかに、注目が集っている。
当の上野社長は、「乗ってわかるiX3のすごさは、簡単に説明できないほどのものがある」と言う。
iX3がノイエ・クラッセ(第1弾)とされるのは、画期的な技術内容ゆえ。
円筒形のセル(容量によって大小がある)を並べたバッテリーパックを使うのも新しいが、そのパックを車体構造の一部として使う設計も斬新だ。
話題を呼んでいるのは、一充電で906kmという長い走行距離。「東京を出発して九州まで充電なしで走っていけるほどの性能」と記者発表会において説明されていた。
先の上野社長の言葉にあるように、新世代のEVとして、乗ると新しさが感じられるクルマだ。

