この連載で、3月に東北道「佐野サービスエリア(SA)」のリニューアルオープン、6月に圏央道のインターチェンジ(IC)近くの道の駅の話題を取り上げたが、その両者に共通するものがある。
それは、佐野SAにも道の駅「べに花の里おけがわ」(埼玉県桶川市)にも、大きな文字をかたどった文字モニュメントが設置されていたことだ。
佐野SAにはずばり「SANO」、桶川のほうは、「OK EGAWA」と“OK”を強調する文字モニュメントがあったのだ。こうした「文字モニュメント」は昨今、国内外の各地で見られ、観光のアイテムとして増殖を続けている。
SANOの登場は、「このブームがついに高速道路にまで届いたのか!」という強いインパクトがあった。
これ以上シンプルなものはない、都市名や地域名だけを浮き上がらせる文字モニュメントは、どんな設置の背景を持ち、どのように地元や観光客に迎え入れられているのか。
今回は高速道路最前線の本題から少し離れてしまうが、実例も交えて掘り下げてみたい。
市内7カ所に設置される「BE KOBE」
文字モニュメントが日本で広く知られるようになったきっかけのひとつは、神戸港のメリケンパークに設置された「BE KOBE」である。高さ200センチ×幅50センチの巨大なもので、「神戸よ 元気であれ!」とでも訳したらよいだろうか。
このインパクトのある文字モニュメントは2017年、神戸開港150年を記念して設置された。実際に現地を訪れてみると、幾組かの東南アジア系と思われる観光客がBE KOBEの文字とともに記念写真を撮る姿が目に付いた。
この文字モニュメントの設置主体は神戸市。市のホームページによれば、阪神淡路大震災から20年が経過して「神戸のさまざまな魅力の中で、一番の魅力は人である」というメッセージを込めているという。
その後、BE KOBEモニュメントは市内各地に設置され、今では7カ所にある。最新のものはポートアイランドにある「ワールド記念ホール」に今年、設置されたばかりだ。

