こうした文字モニュメント、今や観光地だけではなく、最近では大学にも、あるいはレストランやオフィスビルにも、さらにはテレビ番組のスタジオでも目にするようになっている。
『クラシックTV』(NHK・Eテレ)ではスタジオの背景に「CLASSIC TV」の文字が、『王様のブランチ』(TBS系)では、メインテーブルの足の部分に「BRUNCH」の文字、4月から始まった新番組『追跡取材news LOG』(日本テレビ系)では、メインテーブル前に「LOG」の文字が置かれているなど、目にする機会は旅に出なくても多くなった。
「SANO」の設置者に聞いた
話を高速道路に戻そう。今年、佐野SA(上り線)のSANOの文字モニュメントを設置したNEXCO東日本エリアトラクトに設置のいきさつを尋ねた。
その回答では、SAのリニューアルにあたり、「地域の名物をモチーフにできないか?」という視点から「地域を感じていただく新たなフォトスポットを創出したい」と考え出されたのが、直接の理由とのこと。
先行して3年前にリニューアルした同IC(下り線)では、地元佐野市の鋳物師の協力を得て佐野市で長い伝統を有する天明鋳物(てんみょういもの)の「さのまる像」(さのまるは佐野市のご当地キャラクター)を設置していたこともあり、上り線ではSAへの出店者とも協働して、それとは異なり、栃木県を代表する果物のいちごの赤をモチーフにした文字モニュメントを設置したという。
「地域×フォトスポット」という掛け算のここ近年の「最適解」のひとつが、日本でそして海外でも目立つようになった、さまざまな文字モニュメントであるようだ。
そういえば、「文字」を英語にすると「Character」、まさに地域のキャラクターを表すのに、文字(=地名、施設名)は最もわかりやすい表現なのだろう。
文字モニュメントは近年急増しているうえ、設置主体も自治体や交通関係の企業だけでなくばらばらなので、全国にどれくらいあるのかといった正確な統計もおそらくない。
インターネットの情報やSNSの画像などからひとつずつ探していくことでしか全貌はつかめなさそうだが、だからこそ逆に偶然出会う可能性も高い。これからもウォッチしていければと思う。

