たとえば走行車線の前方に、制限速度以下で走っている車両の存在を確認した場合、追い越し車線の状況を判断して、コンピューターがレーンチェンジを提案。
運転者がそれを受け入れるときは(もちろん無視もできる)、移る車線の側のアウトサイドミラーに視線を向ければよい。車両はそれを合図として、ステアリングシステムを操作して、車線変更を実施する。
私は欧州の高速道路で体験したことがあるが、あまりにスムーズで驚いた。運転という概念をBMWは上書きしようとしているように思えたほどだ。
斬新でも機能的なインテリア
インテリアはひと目で“斬新だ”と思えるもの。特に縦スポークのステアリングホイールや、ウインドシールド下端に43.3インチ(約110cm幅)で設けられたディスプレイがそう思わせる。独自形状のモニターも、ユニークなデザインだ。
「BMWオペレーティング・システムX(エックス)」なるOSを採用。「高度なパーソナライゼーション、デジタル・サービス、コネクティビティを実現」(プレスリリース)がうたわれている。
ウインドシールド下端の「BMWパノラミック・ビジョン」には、速度、充電状態、走行可能距離、外気温、時間など、走行中に常に確認したい情報を任意で表示できる。
ダッシュボード中央の並行四辺形のような17.9インチの「フリーカット・デザイン・コントロール・ディスプレイ」では、タッチ操作により車両のほぼすべての機能を操作することができるという。
よく使う機能はウィジェットを並べ替えて使いやすくできるなど、「スマートフォン感覚の使い勝手」(BMWジャパンの技術者)にカスタマイズできる。
「(BMWジャパンの)社長に就任してから、毎日、クルマを乗り替えて首都高を走ってみました。そこで、BMW車への認識をあらたにしました」
そう語るのは、上野社長だ。

