「走りが実にスムーズなんです。すーっといくような乗り心地にも、驚かされました。これはBMW車の魅力です」
ただし、「それだけがBMW車ではない」と上野社長は言う。
「“駆けぬける歓び”というBMWのスローガンを私もよく知っていましたが、実際はそれだけではない。多方面にわたる安全性の高さなど、注目すべき要素はいろいろあるんです。今後そういうこともきちんと話していきたいですね」
果たして日本で売れるのか
一方、バッテリー駆動のEVであるiX3の販売について、意見も求められた。
「BMWのBEVは(13年発表の)i3とi8にはじまり、現在の拡充したラインナップに至っています。フロントランナーとしての技術の蓄積はすごいものがありますし、多大な苦労をしてきたとも聞いています」
今のBEVの進化については「(開発と普及における)欧州勢の最初の踏ん張りと、地道な努力があったからではないでしょうか」と話す。
「iX3はその成果です。私はいろいろなBEVに乗ってきましたが、驚きました。それなりに車重もありますが、操縦感覚は軽快。ものすごく進化していると思います」
上野社長は、ノイエ・クラッセ第1弾としてメーカーの肝煎りで登場したiX3が、日本で拡販を目指せるのか、そこに注目しているという。
「日本におけるBEVが、中古車市場を含めてこの先どうなっていくのか、果たして順調にいくのか。なにしろBMWは3年間で40台の新型車を計画しています。補助金で今は売れているBEVが、この先、日本で根付いて市場が確立するのか、補助金のおかげで瞬間風速的に売れているのか、興味深く見ていきたいと思います」
今回、発売されたiX3は2モデル構成。「iX3 50 xDrive」(982万円)とスポーティな仕上げの「iX3 50 xDrive M Sport」(1034万円)だ。上野社長の言うように、興味深く見ていきたいではないか。
ボディサイズ:全長4780mm×全幅1895mm×全高1635mm
ホイールベース:2895mm
車重:2605kg
パワートレイン:バッテリー駆動EV(2モーター)
駆動方式:全輪駆動
システム最高出力:345kW
システム最大トルク:645Nm
バッテリー容量:109.1kWh
乗車定員:5名
一充電走行距離:906km(WLTCモード)
価格:982万円

