さらに近年はガチ中華や麻辣湯の勢いも強い。
「ラーメンは若干押され気味ですね。より頑張らないといけません」
というのが率直な実感だ。
高価格帯ながら学生の支持を集めた「らぁ麺 やまぐち」
そして西早稲田の歴史を語るうえで欠かせないのが13年だ。「らぁ麺 やまぐち」がオープンした年である。
この年のラーメン界は、まさに「やまぐちイヤー」と呼ばれた。鶏のうま味を極限まで引き出した清湯スープ。洗練された一杯。連日続く行列。それまでの高田馬場・早稲田エリアにはまったく見られなかったタイプのラーメンだった。
店主の山口裕史さんは、出店時の考えをこう語る。
「学生街だから始めたわけではありません」
目指したのはあくまで理想の清湯醤油ラーメン。場所は結果的に西早稲田になっただけだった。
「学生街だから安くてボリュームがあってコッテリというのは大人の勝手なイメージです。ウケなければラーメンを変えるくらいの感覚で始めました」
実際、「やまぐち」は比較的高価格帯ながら支持を集めた。学生だから安さしか求めないわけではない。美味しいものにはきちんと対価を払う。そんな現代の学生像も、この店は示していた。

