中国発の格安ファッションEC(電子商取引)業者、SHEIN(シーイン)が鳴り物入りでフランス・パリに開設した同社初の実店舗がわずか1年程度で閉鎖されることになった。6月16日、この実店舗が入居しているパリ中心部の老舗百貨店BHVマレがSHEINとの提携を解消すると発表した。
仏紙「ル・モンド」によると、2023年からBHVマレを運営してきたフランスの大手百貨店グループ、ソシエテ・デ・グラン・マガザン(SGM)は、同百貨店をカール=ステファン・コタンダン現CEOを含む経営陣に売却した。
フランス側はクリスマス前の店舗閉鎖希望
コタンダン氏は、今回の取引完了後、SGMのCEOを退任すると表明。「理想的には、SHEINはクリスマス前にBHVマレから撤退すべきだ」と述べるとともに、SHEINの導入は「戦略的な誤りだった」と率直に認めた。
BHVマレに加え、パリ西郊の百貨店、BHVパルリー2も新経営陣の管理下に入る。一方、SGMは残りの7店舗(うち5店舗は今年SHEINと提携済み)を引き続き運営する。SGMの共同創業者で会長のフレデリック・メルラン氏は、パリ以外の店舗でのSHEINとの契約上の義務は「履行される」としつつも、「長期的な評価(見直し)を実施する」とコメントした。

