昨年の世界一周旅行では、中米のコスタリカを訪問した。
コスタリカ、と言ってもイメージできる人は少ないだろう。
私も当初の訪問予定には入れていなかった。しかし、「世界一周するなら、ぜひこの国にも立ち寄ってほしい」と熱烈推薦する友人がいて、急遽旅程に組み込んだのだ。
コスタリカは、人口約520万人、面積は九州よりやや大きいほどの小国だが、極めて個性的な国だ。
まず第一に、コスタリカは、「幸福の国」なのだ。
コスタリカの幸福度は、世界第4位。61位の日本を大きく引き離し、北欧諸国に並んでいる(World Happiness Report、2026年)。
今回は駆け足ながら、この「幸福の国」の"源泉"を探る旅となった。
「楽園」コスタリカの旅
コスタリカは、国土の約6割と占める熱帯雨林を中心に、多種多様な動植物が生息している。その自然の豊かさから、「中米の楽園」と呼ばれることもある。
国内には国立公園が25箇所あり、その面積は国土の約1/4を占める。またそのうち3つが世界遺産に登録されている。それぞれ火山や海岸や熱帯雨林のジャングルといった特徴があり、ナマケモノやリスザルを観察できるなど多様な自然を楽しむことができる。
この自然を楽しむために、コスタリカには海外から年間約270万人もの観光客(「エコ・ツーリスト」)が訪れる。
本当ならば1週間以上かけて回りたい。しかし今回は、急遽入れた予定ということもあり、2泊3日という駆け足での旅となった。
初日は、メキシコのカンクンからLCCで首都サンホセの空港に到着し、日本から予約したツアーに直接参加した。まず向かったのは、空港から直線距離で北西約80kmのところに広がる、太平洋を下に眺める熱帯雨林の山岳地域、モンテベルデ自然保護区だ。
モンテベルデの町の人口は約5000人、昔の蓼科別荘地のような雰囲気だ。

