バックパッカー旅というと、計画をせずに世界を放浪する、というイメージがある。私も若かった頃はそうした旅をしたこともあるが、さすがにビジネスパーソンはそんなわけにはいかない。バックパッカー旅にも「計画」が必要だ。
もちろん、必ずしも計画通りに旅ができるわけではない。しかし、計画なしには旅自体が始まらないのだ。
旅とは「プロジェクト」、すなわち、特定の目的に向けて、期限内に限られたリソースで達成するために計画・実行される一時的な活動だ。つまり旅をすることは「プロジェクト・マネジメントの縮図」とも言える。
日頃の仕事で鍛えたプロジェクト・マネジメント・スキルは、旅でも生かすことができる。逆に旅という非日常のマネジメントから、日常のルーチンワークを超えたプロジェクト・マネジメントを体験&学習することができるだろう。
いわば「旅ができる人とは、仕事ができる人」なのだ。
プロジェクトの計画ステップでは、プロジェクトの目的・目標・期間・予算・成果を定義し、ステークホルダー(利害関係者)の承認を取る必要がある。旅の場合、ステークホルダーとは、職場の上司や同僚、そして家族、なにより配偶者が該当するだろう。
まずは訪問地候補を「仮」にでも決めてみる
旅を計画するにあたり、まずは自分が何をしたいのか、どこに行きたいかを明確にしよう。プロジェクト・マネジメントの最初のステップである「目的」を定めるわけだ。
行きたいところは、「きれいな景色が見られるところ」「リラックスできるところ」「異文化に触れられるところ」などいろいろあるだろう。しかし漠然と思っているだけでは、旅は始まらない。まずは、それが「どこ」なのかを、具体的な地名もしくは国名として考えてみてほしい。具体的な「目的地」を想定することで、初めてものごとが動き出すのだ。
