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ライフ #還暦バックパッカー教授の世界見聞録

61歳で世界一周してわかった、旅の計画プロセスがビジネスパーソンの「管理力」を鍛える理由

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世界遺産マチュピチュ
世界遺産マチュピチュを個人手配で旅するならしっかりとした計画が必要だ(写真:筆者撮影)
  • 河瀬 誠 立命館大学ビジネススクール教授、MK&Associates代表
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画面で見るだけでは、どうしてもヌケモレがある。紙に印刷して「指差呼称」して逐一確認することをオススメする。今回も予約間違いが複数見つかり、冷汗を流しつつ変更した。

ここで印刷したエクセルと航空券、そしてホテルの予約票をフォルダに入れておくと、入国審査のときや航空会社のカウンター、またホテルのチェックインのときすぐ見せられるので、結構便利だった。

しかし、こうして作った計画も、実際に旅した結果とは相当違うものになることも多い。

でも、これで良いのだ。プロジェクト・マネジメントにおける実行プロセスとは、現実に起きる変化を受け入れ、場合によっては計画を更新して、その場で柔軟に新たな計画を考えるプロセスだからだ。

第二次大戦で連合軍最高司令官を務め、第34代アメリカ大統領となったドワイト・アイゼンハワーはこう言っている。

「計画書には意味がない、計画することがすべてだ」(Plans are worthless, but planning is everything.)

つまり、アウトプットである「計画書」は、状況変化によりすぐに使えなくなってしまう。その一方で「計画プロセス」、つまり計画を立てるためにさまざまな状況を想定し仮説を検討することが、変化に対応できる柔軟性を生むというわけだ。

旅も同じだ。制約条件の中、情報を集め、仮説を考え、検証するといった「計画プロセス」が重要なのだ。

そもそも旅の計画とは、戦争計画と違い、楽しみを創り出すための計画なのだ。実際に「旅は計画しているときが一番楽しい」という人は多い。そして、このワクワクした計画プロセスを通じて、あなたのプロジェクト・マネジメント・スキルも磨かれていくのだ。

ぜひあなたも、この旅を計画することから、旅の楽しみをスタートさせてほしい。

今回の1冊

今回紹介するのは『池上彰の世界の見方 中南米 ~アメリカの裏庭と呼ばれる国々~』だ。この連載ではこれから数回にわたって、世界一周で回った中南米の国々に関する「見聞録」を紹介する。各国の紹介に入る前に、そうした国々を概観する本を紹介したい。

中南米は、アメリカがその「裏庭」として影響力を行使してきた地域だ。この本を読むと、「自由と民主主義の国アメリカ」というイメージはかなり変わると思う。

欧州やアジアからの離脱を鮮明にし始めたトランプ政権。その興味がどこに向かうかというと中南米だろう。トランプ大統領が提唱する新モンロー主義(いわゆる「ドンロー主義」)とはどのようなものなのかを考えるためにも良い本だと思う。

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