東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」は実話!主人公モデルの小浜市教育長、教育困難校から始まった探究を経て育む「挑戦する力」

11分で読める
生徒と宇宙サバ缶
「宇宙サバ缶」の探究で知られる小浜市の教育とは?(撮影:小坂康之氏)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

――総合的な学習の時間ではどのような探究学習を実践しているのですか。

小学校低学年では、地域の自然や歴史にふれる体験活動を多く行います。高学年になると、体験活動から出てきた問いを基に「田んぼを復活させる」といった地域課題解決に向けた活動につなげていきます。中学校では、学年を超えた縦割り班で、自分たちが決めたテーマの探究に取り組みます。自由度は高く、「化粧品の開発」などに取り組む生徒もいます。中学校でここまで取り組めているのは全国的にも珍しいと思います。

――地域資源を探究に活用するうえで重要なことは何ですか。

地域の方々に「一緒に教育を創りませんか」と問いかけることです。目標やカリキュラムを作る段階から伴走してもらう。小浜市がまち全体で探究を支える風土があるのは、子どもたちが成長する教育を「一緒に創る」意識が根付いているからだと思います。

――小浜市の教育の今後の展望をお聞かせください。

25年度に教育大綱を作成した際、子どもたちと教育目標を考える「こども未来会議」を開きました。子どもたちに「将来、ウェルビーイングの状態になるためにはどんな力が必要か」と問いかけたところ、最も多かったのが「挑戦する力をつけたい」という声でした。そして、そのためには「失敗できる環境」が必要だと言われたのです。これは本当にすごいと思いました。

こども未来会議(撮影:小坂康之氏)

宇宙サバ缶の探究でも、サバ缶を積んだ補給船搭載ロケットの打ち上げがトラブルで延期になった時に、高校生が「大人も失敗するんや」と言いました。NASAでもJAXAでも失敗します。だからこそ、その先に挑戦がある。子どもたちが安心して失敗できる学校をつくり、「探究のまち小浜」として、挑戦する心を育む教育を実現したいと考えています。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象