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ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」は実話!主人公モデルの小浜市教育長、教育困難校から始まった探究を経て育む「挑戦する力」

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生徒と宇宙サバ缶
「宇宙サバ缶」の探究で知られる小浜市の教育とは?(撮影:小坂康之氏)
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――文部科学省の「N-E.X.T(ネクスト)ハイスクール構想」では、高校ごとの特色化が求められています。

専門高校や専門学科は、地域のステークホルダーと目標設定やカリキュラム改善をしていく必要があります。「この地域ではこういう人材を育ててほしい」ということは、地域の方々に聞いてみなければわかりません。

一方、普通科は多様な生徒が集まる場です。ただ「多様な人がいる」だけでは、多様性は生きません。対話の技術を学び、興味・関心の違いを生かすことが大切です。

例えば、小浜市は福井県の中でもトップクラスで教育DXが進んでおり、市内全校(小学校9校と中学校2校)でタブレット端末を活用していますが、小学生の段階からハワイや台湾、フィリピンなど他国とつなぎ一緒に対話や探究をして多様な文化や価値観を学んでいます。「3S学習」において、問いや感想を共有するなど、違いを可視化して対話につなげる過程でもICT活用は有効だと感じます。

50年も前から「探究を先取り」していた

――「3S学習」とは何でしょうか。

小浜市が50年ほど前から実践している、3つのステップからなる学習法です。1つ目のステップは「チャイムが鳴ったらする仕事」で、その日のめあてに沿って自分で学習を始めます。2つ目のステップは「新しい仕事」で、個人で課題を追究する「ひとりしらべ」を行い、そこで出てきた問いについて「みんなしらべ」で対話しながら深めていきます。3つ目のステップは「次時の計画」で、子ども自身が次回学ぶこと決めて授業を終えます。

現在は哲学対話「p4c(Philosophy for Children)」も取り入れるなどして3S学習を進化させています。私は教員時代に大学院で学んだ時期があるのですが、学会で「知の解放」ともいえるすばらしい経験をしました。探究には、心理的安全性の高い場でさまざまな人と互いに問いかけ合う機会の設定も重要だと思っています。

探究を、自分の“ワンダー”と世界や社会、教科内容をつなげるものだと捉えると、普段の教科学習の中にも探究の要素を入れることが重要です。それは「総合的な学習の時間での探究」の次のフェーズの探究だと思うのですが、小浜市ではそれを50年前から先取りしてきたことになります。「3S学習」による探究的な学びを小学校段階から積み重ねているので、中学校以降は本格的な探究活動に移行できるようになると期待しています。

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