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ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」は実話!主人公モデルの小浜市教育長、教育困難校から始まった探究を経て育む「挑戦する力」

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生徒と宇宙サバ缶
「宇宙サバ缶」の探究で知られる小浜市の教育とは?(撮影:小坂康之氏)
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――探究が自分事になるには、どのようなことが大切でしょうか。

生徒をよく見て、ちょっとした変化や心の揺れを見逃さない、という「見取り」が大切です。例えば、ゲームの話になると目がキラッと光る子がいたら、その瞬間を見逃さず、その子が面白いと思える世界や人とつなげていく。生徒たちの「わぁ」「面白い」「すごい」という“ワンダー”に共感することは、1人の人間としても一番幸せなことだと感じています。

――24年度まで勤務されていた若狭高校の探究活動は、「アマモ」や「宇宙サバ缶」に代表されるように、地域課題から地球規模の問いに挑むのが特色です。指導では何を重視していましたか。

大事にしていたのは、「課題解決」よりも「課題設定」です。好きなことを社会や地域の課題と結びつけると、「将来何をしていきたいのか」が明確になり、勉強への向き合い方も変わります。年3回は、地域の方々や大学教員との対話を通じて課題設定や方法論について学びを深める「探究協働会議」も設定していました。探究は「キャリア教育」というより、「ライフデザイン」だと思っています。

また、全校体制で協働・対話を重視していたため、教員が互いの授業を見合い、研修会で「深い学びへいざなう問いとは何か」を話し合うなど、教員同士が対話を深められるコミュニティーづくりも進めていました。

JAXAに宇宙食として認証された「サバ醤油味付け缶詰」。まさに地域課題から地球規模に挑んだ探究だ(撮影:小坂康之氏)

探究を軸に学校改革、国公立大合格率が上昇

――進路指導部長も務めていらっしゃったそうですが、探究活動は進路や学力にも影響しましたか。

私が勤務していた当時は、国公立大学合格者のうち、60~70%は総合型選抜や学校推薦型選抜によるものでした。探究の成果を生かす生徒も多かった印象です。一方で、一般選抜の合格率も上がりました。やりたいことが明確になると、生徒は頑張れるからです。学校全体で探究を軸に改革を進めた結果、国公立大学合格率は約30%から約60%まで伸びました。教科指導の改善や担任との対話の時間を増やしたこと、DXによる模試データの分析を踏まえた進路指導もプラスに働きました。

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