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「飲みづらい」グラス開発、飲み放題ではなくチケット制——《ヤッホーが仕掛ける"適正飲酒"》ビールメーカーがなぜ?

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ゆっくりビアグラス
「飲みづらさ」を売りにした、砂時計型の「ゆっくりビアグラス」。その狙いとは?(写真:ヤッホーブルーイング)
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もちろん、これはあくまで個人の体験談であり、グラスの使用による医学的効果を示すものではない。それでも、飲む楽しみを残しながら酒量を抑えるきっかけになった事例として、同社にとっても印象深い反応だった。

北野氏によると、このグラスはビールの味にも影響する。「飲み口が湾曲してすぼまっているので、クラフトビールの香りを閉じ込めます。また、当社が中心になって製造するエールビールは、日本で一般的なラガービールに比べ、温度が上がってもおいしく飲める特性があります」と話す。

クラフトビールならではの、味わいを楽しむ飲み方にも適しているというわけだ。とはいえ、「大前提としているのは、企業として真っ当に適正飲酒に取り組むこと。ヤッホーブルーイングらしく、楽しく適正飲酒を実現できないか模索しています」と北野氏は念を押す。

大型イベントでも適正飲酒の取り組みを

実は、ヤッホーブルーイングは2015年から適正飲酒に取り組んできた。

それは主に北軽井沢のキャンプ場で、コロナ禍(2020~2023年)と、大型台風と重なった2019年を除き毎年開くファンイベント「よなよなエールの超宴」。2015年の初回に500人だった参加者は、今年は約1000人と倍に膨らんだ。男女比は1対1で、30~50代が全体の約8割を占める。

2026年度の「よなよなエールの超宴」(写真:ヤッホーブルーイング)
ビールブースの様子。「超宴」のために用意したスペシャルビールもある(写真:ヤッホーブルーイング)
「超宴」で人気のビールセミナー「よなよなエール大学」「よなよなエール大学院」では、酵母の役割と香味に与える影響や、グラスの違いによるビールの香味変化などをテーマに、もっとビールが楽しくなる学びの機会も提供している(写真:ヤッホーブルーイング)
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