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「飲みづらい」グラス開発、飲み放題ではなくチケット制——《ヤッホーが仕掛ける"適正飲酒"》ビールメーカーがなぜ?

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ゆっくりビアグラス
「飲みづらさ」を売りにした、砂時計型の「ゆっくりビアグラス」。その狙いとは?(写真:ヤッホーブルーイング)
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ヤッホーブルーイングの取り組みは、2024年以降はガイドラインを意識しているが、挙げた事例からわかるように早くから取り組みを続けている。

しかも、「知的な変わり者」をブランドパーソナリティとして掲げる同社は、単に「適正飲酒を心がけましょう」と、生真面目に呼びかけてはいない。「少しカジュアルに楽しく伝えることで、より広く伝えられるのではないか」と北野氏が説明するように、"ひとひねり"した企画を打ち出してきた。

3倍時間がかかる「ゆっくりビアグラス」

まさにひねった形をした、「ゆっくりビアグラス」は飲みづらいグラスの開発に当たり、真ん中のくびれを螺旋型や湾曲型にしたり、くびれの幅を変えたりするなど30種類ものバリエーションを検討した。

検討したビアグラスの試作品、苦労した様子がうかがえる(写真:ヤッホーブルーイング)

完成品には350ミリリットル缶1本分のビールが入るが、飲むペースは一般的なグラスの約3倍程度かかる。

グラスは、2024年に同社の考えに賛同した飲食店50店に無償で提供したほか、同社の公式ビアレストランで使用し、インターネット通販で販売するなどしている。

2024年に「お酒をゆっくり飲む」ということに着目した、"飲みづらい"グラスを開発、その名も「ゆっくりビアグラス」(写真:ヤッホーブルーイング)

購入した客の中に、このグラスで「すべてを手に入れた」と大喜びした50代後半の男性がいた。妻から同社に届いたメッセージによると、夫は以前、血液検査で問題があったのに、毎日飲むのを止められなかった。

ところが食事を工夫しつつ、ゆっくりビアグラスを使うと、飲む量が減ったのだろう。1カ月で肝機能値とコレステロール値が正常値になり、体重が3キロも減少したという。「私も夫から飲む楽しみを奪わず、小言も言わずに済みます」と喜ぶ内容だった。

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