50代の不幸の原因
50代の本当の敵は、仕事ができない「無能さ」ではありません。逆に「優秀すぎる」ことなのです。
どういうことでしょうか? 会社というOS(オペレーティングシステム)は、実によくできていますね。効率を優先、数字による売上やコストの把握、他者による評価、前例の踏襲、他部署への根回し、上司への忖度……。
これらは組織を円滑に動かすための実に合理的なロジックです。そのOSを出版社で25年アップデートし続けた私の脳は、知らない間にそのロジックでしか世界を解釈できなくなっていました。
「これは数字になるか」「上司はどう評価するか」「前例はあるか」――。
会社組織の中で優秀であればあるほど、このOSへの適応は深く、速く、完璧になっていきます。問題は、その完璧な適応が「組織の外での脆弱性」を同時に育てているということなのです。
