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情けない事実が冷気とともに体にしみこみ…47歳で独立した元会社員が伝える"後ろ盾のない地獄の日々"と3つの回避法

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落ち込む男性
独立後、本当の地獄はその直後にやってきました(写真:Ushico/PIXTA)
  • 越智 秀紀 作家、編集者、出版マイスター
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企画書を置いて著者の事務所を出た帰り道、私はこの冷たい現実を骨の髄まで思い知らされました。1200万部の実績は「組織の中の自分」が出した数字でしかありません。「個人としての自分」が裸一貫で市場に問うたとき、いったい何が残るのでしょうか。

その問いと向き合うことを、私は47歳まで一度もしてこなかったのです。

「個人OS」で動く充足感

あの深夜の元同僚のメールに震えた夜、私はようやく気がつきました。自分は「会社の看板」を「自分自身」だと勘違いしていたことに。1200万部の実績は「組織」が出した数字であり、私個人の幸福を保証するものではなかったのです。

個人として生きるためには、会社OSをアンインストールすること。代わりに、自分だけの「納得感、情熱、自分軸」というOSを、今日から起動させる必要があるのです。

独立して数カ月が経った頃、私は自宅の一室で1人、深夜に原稿の赤入れをしていました。依頼主は小さな出版社でした。原稿料は微々たるものです。組織にいた頃の私なら、「費用対効果が低い」と一蹴していたことでしょう。しかしその夜は、その原稿の赤入れに夢中でした。

著者自身が気づいていない「言葉になっていない本音」を、どうすれば世の中に刺さる一文として引っ張り出せるか──それだけを考え続けていたのです。

深夜2時を過ぎても、不思議と眠くなりませんでした。

翌朝、著者から電話がかかってきて「越智さんのおかげで、自分が本当に言いたかったことがわかった」と言ってくれたのです。

その瞬間に味わった充足感は、担当したベストセラーの売上報告を受けたときのものとは、質が明らかに違っていました。数字ではなく、納得感。承認ではなく、手応え。これが「個人OS」で動いたときの感覚なのです。

「自分の機嫌は自分で取ること」

これは精神論ではありません。組織の評価に依存せずに、自分の内側から充足感を生み出すための技術なのです。

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