東京23区の南端、多摩川を渡れば川崎市に入る場所に「再開発されない街」がある。大田区の六郷土手駅周辺だ。
23区内でも端に位置しているとはいえ、京急本線が通り、京急蒲田駅で特急に乗り換えれば品川駅まで約15分の距離だ。そのような利便性を有しながら再開発されない街、六郷土手はどのような街なのだろうか。
多摩川対岸の川崎と比べて空が広い
六郷土手駅を出ると、狭い道路が現れる。車道も歩道も細く、車とスレスレだ。「これは再開発されていない街だ」と直感した。六郷土手駅の改札口はこの1カ所のみである。
駅前のツルハドラッグ、少し歩いた先にあるマックスバリュを除いて目立った大型店はなく、2階に住居を持つ商店が並んでいる。
街を歩いていると、居酒屋、八百屋、電気屋、和菓子屋、クリーニング店、理容室……といった商店が点在している。スーパーやコンビニ、ファミレスなどチェーン店も存在しているものの、大半は個人商店だ。
