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ライフ #再開発されない街

「町工場や個人商店が今も残る」「対岸には高層ビルが並ぶ」…品川駅まで15分なのに再開発されない「川沿いの街」の歴史

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六郷土手駅
大田区にある「再開発されない街」とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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また六郷土手の特徴として、簡易宿泊所のあるいわゆるドヤ街が形成されていたことにも触れておきたい。今でも六郷土手駅近くには、格安宿が集積するエリアがある。

いくつかの宿が加盟している「東京都簡易宿泊業生活衛生同業組合」の公式サイトによると、「そのルーツは、江戸時代、各街道筋から江戸へ入る入り口のあたりに、市中を取り巻くように点在していた格安宿屋街にまでさかのぼることができます」という。

「東京都簡易宿泊業生活衛生同業組合」のサイトに掲載されている「太陽荘新館」(写真:筆者撮影)
サイトには掲載されていないが、近くには他にも格安宿が並んでいる(写真:筆者撮影)

六郷土手の街は工業地帯から住宅地へと変化をたどりつつ、建物には街の記憶が刻まれている。

住居、商店、町工場が混在する街

六郷土手駅周辺は江戸時代に東海道の入り口として栄え、やがて畑が工場や住宅に姿を変えてきた。工場跡地に集合住宅が建てられたり、古い戸建てと新しい戸建てが混在していたりと、街の個別更新は行われている。

しかし市街地再開発事業やその他の大型複合開発は実施されず、タワマンや高層ビルはなく、どことなく懐かしい街並みが残っている。住商工が混在し、多摩川河川敷という自然もあり、都会の喧騒から離れられる街だ。

後編では、六郷土手はなぜ再開発されないのか、その理由を分析していく。

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