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近年、「健康のためには1日1万歩」という目安には、確かな医学的根拠があるわけではないことが知られてきましたが、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座主任教授の安保雅博氏によれば、転倒を防ぐ筋力をつけるには、実は「歩数」ではなく「歩き方」が重要なのだといいます。
本稿では、そんな安保氏が提唱する、元気で長生きするための「歩き方」の4つのポイントについて、同氏の著書『歩幅を見れば、寿命がわかる 「死ぬまで歩ける体」のつくり方』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
「なんとなく歩いて、疲れたら終わり」では不十分
老化や転倒をできるだけ遠ざけるための生活習慣として、運動は欠かせません。その中でも、もっとも手軽に始められるのが「歩くこと」です。
もちろん、ストレッチや筋トレといったセルフリハビリテーションはとても効果的ですが、日常生活の中で続けやすい運動として、歩き方の工夫もぜひ知っておいていただきたいと思います。
ここで、ひとつ大切な前提を確認しておきましょう。「普段からよく歩いている」というだけでは、転倒予防にはあまり役立ちません。
ですが、それは、「何の意識もせずに歩いている場合」の話です。
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