なぜなら、足の前方への振り出しを小さく(歩幅を小さく)して足裏全体で接地したほうが、筋力を使わずに済み、ラクに歩行中のバランスが取れるからです。ただしラクをする分、足全体の筋力は衰え、つまずいたときに体を支えられない"弱々しい歩き"になってしまいます。
少しキツくても歩幅をやや大きめに取り、かかとから着地する歩きを意識することが、長い目で見た老化予防につながります。
足だけでなく「上体」にも意識を向けて
②つま先で地面を「つかみ」「押す」
かかとから着地した足は、体の下を通って後ろ側へ移動します。そのときに意識したいのが、「つま先で地面をつかむ」「つま先で地面を押し、体を前へ送り出す」という動きです。
この動作ができるようになると、下半身の筋力アップはもちろん、歩行の安定性・スピードアップにもつながります。
③ひじを後ろに引く
上半身で大事なのは、腕をできるだけよく振ることです。ひじを軽く曲げ、特に後ろへ引くことを意識しましょう。すると、自然と体がひねられます。この体のひねり(体幹の回旋)こそがポイントです。
年齢とともに肩の可動域は狭くなり、腕はあまり後ろへ振れなくなっていくのですが、こうして体幹を使うことで、歩行時の運動負荷が効率よく上がり、前への推進力もアップします。
歩くときに「かかと」「つま先」「ひじ」の3点を少し意識するだけで、毎日の歩きが、老化に負けない体をつくる運動へと変わっていきます。

