「ニューロダイバーシティ」とは何か
ニューロダイバーシティ(神経多様性)とは、脳・神経の発達特性の違いを多様性と捉え、社会や組織のなかで活かし合おうとする考え方です。
人の脳・神経の発達特性は1人ひとり異なり、その違いは仕事や日常生活における「得意」「不得意」として現れます。
たとえば、定められたマニュアルを正確に守ることが得意な人もいれば、新しいアイデアを生み出すことを得意とする人もいます。脳・神経の発達特性には程度の差があり、特性が強く表れる場合には、環境とのミスマッチによって日常生活や社会生活に困難が生じることがあります。
医学的には、その状態が「神経発達症」と診断され、一般には「発達障害」と呼ばれています。障害は個人の心身機能のみによって生じるものではなく、個人と社会・環境との間に生じる摩擦によってもつくられるという考え方があります。これを障害の社会モデルといいます。
適切な環境や役割が整えば、強みが発揮される場合も少なくありません。
日本においては、人口の約1割の人に発達障害があるとされています。代表的な診断名としては、「自閉スペクトラム症(ASD)」と「注意欠如・多動症(ADHD)」が挙げられます(図表1)。
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