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「自己効力感」があれば、湧き上がる感情はコントロールできなくても、「感情の軌道」はコントロールできる

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鏡を見て微笑む女性
感情をコントロールする上でも、「自分にはできる」と信じることが重要となります(写真:jessie/PIXTA)

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喜び、怒り、悲しみ、愛……。感情は私たちの人生そのものとも言えるが、私たちは不安や恐怖といったネガティブな感情に振り回されがちでもある。では、どうすればそれらの厄介な感情を能動的に管理することができるのだろうか。科学的な知見に基いた、感情をコントロールし心を整えるツールキットを紹介する『Mood Shift(ムード・シフト)』より、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

人生を狂わせてきたヘビ恐怖症

『Mood Shift(ムード・シフト): 「感情」をコントロールし、気分に振り回されないための科学的根拠に基づくテクニック』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

1960年代後半、地質学者、電話修理工、平和部隊のボランティア、そしてゴルファーが、ある研究所にやって来た。彼らに共通するものは何だろうか?

ヘビである。

もっと具体的に言うと、人を衰弱させ、人生を変えてしまうほどのヘビに対する恐怖、つまりヘビ恐怖症である。

当時はまだインターネットが普及していなかったため、著名な心理学者のアルバート・バンデューラは新聞広告を通じて自分の研究に参加してくれる人を募集した。すると、少数の人びとがそれに応じ、ヘビ恐怖症がいかに人生を狂わせてきたかという驚くほど似たような話を語った。

彼らはハイキングやキャンプといったアウトドア活動を諦め、趣味のリストからガーデニングをはずしていた。ある被験者はヘビを殺そうとして誤って自分を撃ってしまったという。多くの人がヘビの悪夢を繰り返し見ており、それが数十年も続いている人もいた。要するに、彼らの人生は恐怖によって封じ込められていたのだ。

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