有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #自動車最前線

【テスラ・イーターからNVIDIAイーターへ変貌】電気自動車にとどまらずAI分野で存在感、中国「シャオペン」新社屋に潜入

8分で読める
2025年11月5日(現地時間)、小鵬汽車(XPENG Motors)が開催した「XPENG AI Day」(写真:XPENG Motors)

INDEX

街の北部に広がる新区は、まだ新しいビルが次々と姿を現している。その一角に、小鵬汽車(Xpeng Motors)の新本社がそびえ立つ。ガラス張りの外観は、周囲の建設途中の街並みを淡く映し込みながら、まるで“これから起きる未来”を象徴しているように見えた。

新社屋のロビーに足を踏み入れた瞬間、空気の密度がグッと高まるのを感じた。ここには、LLM全盛の2020年代前半を一気に通り越し、AIが“物理世界を理解し始める時代”――話題になりつつあるフィジカルAIが凝縮されているような手触り感があった。

【写真】電気自動車、人型ロボット、エアモビリティ、AIなど、小鵬汽車(XPENG Motors)が広州市で開催したイベント「XPENG AI Day」の様子(99枚)

「湧現」──AIが臨界点を超えたときに起きること

記者発表の様子。写真右はシャオペンの何小鵬CEO、写真左はブライアン・グCFO(写真:筆者撮影)

今回、シャオペンが開催したテックデーのテーマは「湧現」である。AIが大量のデータと計算能力の積み上げによって、ある瞬間に“飛躍的な能力”を発現させる現象のことだ。壇上に立った何小鵬(ホ―・シャオポン)CEOは、淡々とした口調ながら、その言葉の奥に大きな確信をにじませてこう語った。

「AIは、視覚から直接、運動へつながるようになる。言語という仲介を減らせば減らすほど、人間のように物理世界を理解するようになる」

係数やグラフよりも、彼が語る“質感”のほうが印象に残った。それは、もはやAIを「システム」ではなく「身体」を持った知性として扱おうとしている姿勢だ。今回の発表は単なる未来予測ではなく、すでに本社のあちこちでフィジカルなAIとして息づいている。

2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数