「開発コストは高いように見えますが、AIを共有するデバイスのバリエーションが増えれば増えるほど、1台あたりのコストは下がっていきます。自動車メーカーの枠だけでは説明できない拡張性が、我々にはあるのです」と、グさんは語る。
私たちはこれまで、“EVメーカー=クルマを作る会社”という見方に慣れすぎていたのかもしれない。シャオペンが向かう方向は、今後、自動車メーカーが目指すべき地平線なのかもしれない。
人型ロボットIRON──金属の身体に宿る、“ふるまい”の知性
壇上では、1体の人型ロボットが静かに歩き出した。それが「IRON」だ。82箇所の関節、AIによる姿勢制御、歩行・軽作業・家庭内作業を想定した汎用型が特徴だ。関節を微妙に動かしながら、ダンパーでバランスを取り、自然に重心を取る。その所作がまるで人間の無意識の仕草のようで、金属でできた身体であることを一瞬忘れるほどだった。
「IRONは“言葉に依存しないAI”を搭載しています。物体の形状や力の加わり方を、視覚と触覚からそのまま学ぶのです」と、開発担当者は語る。

