「胃がん」「前立腺がん」そして「軽度認知障害」…山本學が抱える【自身の病気を語ること】への葛藤
世間の人が医師に対して求めているもの
朝田 医師からすると、學さんといえばドラマ『白い巨塔』の里見脩二医師のイメージがあります。
ご出演された1978年のフジテレビ版は一世を風靡しましたね。映画やドラマをそれほど見ない私でも、印象に残っているほどです。
山本 田宮二郎さんが外科医の財前五郎医師役で、その友人でありライバル的な存在の内科医・里見医師役が僕にきました。
でも、最初は断ったんです。というのも、短編の教育映画の仕事が先行していて、後からきた作品がいい作品だからと乗り換えるのは流儀に反すると思っていたので。内心残念でしたが、流儀は流儀です。
朝田 武士は食わねど高楊枝。學さんらしいですね。
山本 それからすったもんだして、結局は『白い巨塔』をやることになりましたが。

















