「東京でアーティストになりたい」ーー。59歳で香川から”東京移住”を夫婦が決断するまで。夫は”歌手”妻は”画家”の≪第2の人生≫へ

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仲山夫妻
大きな夢を抱き、59歳にして香川県から東京に移住した夫妻がいます(撮影:梅谷秀司)
老後の移住というと、リタイア後に都市から地方へ移住するイメージが強いですが、近年、子供のいる東京に地方から移住する人がじわりと増えています。
ただ、年を重ねてから初めて東京に住むとなると、子供のそばで暮らせる安心感がある一方、生活に適応できるかといった不安や、住み慣れた街を離れる寂しさなどが立ちはだかり、なかなか決断できるものではありません。
そこで本連載「東京“老後”移住」では、その“勇気ある決断”をした経験者たちの話を聞き、移住を考えている人の参考になるお話をお届けします。

「東京でアーティストになりたい」――。そんな大きな夢を抱き、59歳にして香川県から東京に移住した夫妻がいる。仲山昌樹さん(62)、法子さん(62)夫妻だ。2人は香川で生活しながら、同じタイミングで「第二の人生」に踏み出そうとしていた。「東京」にたどり着くまで約30年。それまでの経緯を聞いた。

家系図
(撮影:梅谷秀司)

30年ぶりの東京で再出発

6月上旬、東京都江東区。3年前、この地に移住した仲山さん夫婦は、約束の時間ちょうどに現れた。2人はともに服のセンスがよく、一見してアーティスト気質だというのが分かった。

この連載「東京“老後”移住」の過去の記事を偶然見つけた昌樹さんは「僕らも同じだ」と感じたという。

「香川から東京に来ると言ったら、周りは驚いていました。でも、やりたいことが一致していたんです。僕は歌手、妻は画家。双子の息子も応援してくれました」

本連載では、首都圏エリアにお住まいの方を対象に取材にご協力いただける方を募集しています(取材は可能な限り対面での取材とさせていただき、難しい場合はオンラインで行います。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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