

東京に移住後、人生が一変
「東京でアーティストになりたい」という夢を抱き、59歳の時に香川から東京に移住した仲山昌樹さん(62)、法子さん(62)夫妻。二人の人生は東京移住後、大きく変わる。「海外で作品展示」「オーディション」などという言葉は、それまで夫妻の辞書にはなかったのだから。
夫妻がお互いにミュージシャン、アーティストになりたいという夢を抱いて香川から東京に来たのが2022年2月。双子の息子2人も含めて東京都江東区の賃貸マンションに住むことにした。昌樹さんが配送の個人事業主をやることになり、ドライバーの事務所が近くにあったためだ。家賃はすでに社会に出ていた息子2人も含め、家族4人で分担することになった。
東京で暮らし始めた仲山夫妻のうち、先に夢に向かって踏み出したのは法子さんだった。法子さんは東京への移住を機に本格的に画家としての活動を始め、2024年10月には世界最高峰の美術館であるパリのルーブル美術館の地下で開かれたアートフェア(アート作品を展示・販売するイベント)に作品を出品した。ゴッホやマティスを思わせる鮮やかな色彩の現代アートだ。

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