「22時間労働」「忙しすぎて子どもが親をわかってない」過酷な《ラーメン店経営20年》を経て54歳で“東京移住”。12年経った現在の正直な感想

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荒川さん夫妻
岩手で経営していたラーメン店をたたみ、54歳で東京に移住したひとしさん夫妻(写真:筆者撮影)
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老後の移住というと、リタイア後に都市から地方へ移住するイメージが強いですが、近年、子供のいる東京に地方から移住する人がじわりと増えています。
ただ、年を重ねてから初めて東京に住むとなると、子供のそばで暮らせる安心感がある一方、生活に適応できるかといった不安や、住み慣れた街を離れる寂しさなどが立ちはだかり、なかなか決断できるものではありません。
そこで本連載では、その“勇気ある決断”をした経験者たちの話を聞き、移住を考えている人の参考になるお話をお届けします。

「移住してよかったことしかない」

(写真:筆者撮影)

東京都の東部にある葛飾区は荒川、中川、江戸川など大きな河川に挟まれ、今も風情ある町並みが残る下町である。そんな葛飾区に飲食業をやめ、岩手から東京に移住した夫妻がいる。ひとしさん(66)、みきこさん夫妻である。浮き沈みの激しい飲食店の経営を経験した後、東京を安住の地として選んだ。どんな人生を歩んできたのだろうか。

梅雨とは思えない猛暑や晴天が続いた6月下旬。葛飾区の待ち合わせ場所に、ひとしさん・みきこさん夫妻が現れた。

「東京に住んで12年近くが経ちましたが、今から考えると本当に移住してよかったことしかないです」

現在はタクシー運転手であるひとしさんはこう断言する。

本連載では、首都圏エリアにお住まいの方を対象に取材にご協力いただける方を募集しています(取材は可能な限り対面での取材とさせていただき、難しい場合はオンラインで行います。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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