実は日本一の神戸空港、「実力発揮」に向け残る課題 国際線就航も“鉄道”はポートライナーだけ

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ポートライナー 神戸空港駅
神戸の中心地、三宮から延びる新交通システム「ポートライナー」の神戸空港駅(筆者撮影)

国際都市神戸の陸の玄関口、三宮には5つの鉄道事業者が乗り入れている。JR西日本、阪急電鉄、阪神電気鉄道、神戸市営地下鉄、そして神戸新交通だ。

神戸新交通は、神戸の海の玄関口である人工島、ポートアイランドと六甲アイランドでそれぞれ新交通システム「ポートライナー」「六甲ライナー」を運営。このうち三宮を発着するのがポートライナーで、ポートアイランドを経由し、さらにその沖に浮かぶ海上空港、神戸空港と結んでいる。

“日本一”の神戸空港

神戸空港は日本一の空港だ――と言って、ピンと来る人はいないかもしれない。日本一なのは利用者数だといえば、なおさらピンとこないだろう。しかし、神戸空港は日本一なのだ。

【写真】2025年4月18日に第2ターミナルビルがオープン、国際チャーター便就航の神戸空港。だが、神戸の「陸の玄関口」三宮と結ぶ新交通システム「ポートライナー」は通勤通学の足でもあり、輸送力増強には限界がある

地方自治体が設置した空港で利用者数が年300万人を超える空港はほかにない。その神戸空港では今春から初めて定期的に国際チャーター便が飛来することになった。これまで定期運航している航空便は国内線だけだったが、事実上の国際空港化だ。

年間利用者数は過去最高が2023年度で337万人。2024年度は2月までで323万人で、3月の利用者数を加えると過去最高を更新する見通しだ。

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山本 学 神戸経済ニュース編集長

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Manabu Yamamoto

1999年に金融情報サービスのQUICK入社。グループの日本経済新聞社や日経QUICKニュースで株、為替、債券、短期市場や企業ニュースなど市場周辺の担当記者だった。2018年に独立してニュースサイト「神戸経済ニュース」を運営開始。神戸市の企業や、兵庫・神戸の経済動向をカバーする。何かと騒がしい兵庫県庁も取材対象だ。

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