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下痢をむやみに薬で止めようとする人の盲点 下痢の原因は何なのかを考えて対策をする

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  • 鈴木 素邦 有限会社クラヤ代表取締役 城西大学薬学部非常勤講師

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(写真:Satoshi KOHNO/PIXTA)
「熱が出たから風邪薬か解熱剤を飲もう」「便秘で苦しいときには下剤を飲まないと」など、体調が悪くなると手っ取り早く薬に頼る人が少なくありません。ただ、薬は症状を緩和する効果がある一方で、副作用による悪影響を体に与えてしまうものです。そんな薬の飲み方や副作用にいたるまでをわかりやすく解説した薬剤師の鈴木素邦さんの著書『その一錠があなたの寿命を縮める 薬の裏側』より一部抜粋・再構成してお届けします。

便秘薬で便秘を治すのは逆効果になりやすい

便秘とは、便を十分かつ、快適に出し切れない状態のことを言います。排便回数が少ないだけで便秘と思う方が多くいますが、実はそれだけで便秘と判断することはできません。

自分が便秘状態にあるかどうかを判断する基準としては、3日以上出なかったり、便の硬い状態が続いたりして、心地よい排便ができない時に便秘と考えます。

高齢者の方が便秘の症状になるのは、腸管の筋力が低下したり、食事の量自体が減少したりと理由はさまざまです。便通回数が少なくても、心地よいレベルであれば無理に治療はしなくても良い場合もありますので、ケースバイケースで便秘の対策をするべきか考えましょう。

ただし、発熱や嘔吐・腹痛症状も起こっている(イレウスの可能性があり危険)、細い便・血便が出る(腸管から出血がおこっている可能性がある)、下痢と便秘を繰り返す(過敏性腸症候群の可能性がある)、刺激性の下剤を頻繁につかっている(刺激性の下剤は短期的使用が原則)場合は、すぐに医療機関を受けましょう。

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