グランカブリオが「マセラティの象徴」たる理由 GT+カブリオレ=クルマ好きの贅沢のすべて

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アクセルペダルの踏み込みに敏感に反応するパワープラントと、よく利くブレーキ。さらにすぐれてスポーティな操縦性。ハンドルを切ると即座に反応する車体と俊敏な加減速は、スタイリッシュな車体のイメージとぴったり合致する。

スポーティでありながらエレガントなシルエットを持つ(写真:Maserati Japan)
スポーティでありながらエレガントなシルエットを持つ(写真:Maserati Japan)

このモデルをして「マセラティのブランドを牽引していることは、間違いありません。グラントゥーリズモとグランカブリオはマセラティの象徴であり、これらを作り続けていくことは、ブランドアイデンティとしても重要だと考えています」なる広報担当者の言葉に納得できる走行感覚だ。

クルマが好きな読者の方に向けては、「一度体験してみてほしい」と思う。グランカブリオなんて、マセラティの魅力を凝縮したようなモデルだ。

新エンジン「ネットゥーノ」

マセラティは、2022年にSUVのグレカーレを発表して以降、クルマのクオリティが一段と上がった感がある。もちろん、それまでも独自の個性があり、ロングセラーのSUV「レヴァンテ」なんて、やや大きめなロールを許す車体の動きをはじめ、運転して好ましい“味”があった。

グレカーレの大きな特徴は、先にふれた3.0リッターのV6エンジンを搭載したところにある。グラントゥーリズモと今回のグランカブリオも、やはりこのエンジンを搭載して日本で販売されている。

以前に試乗したグレカーレ(写真:Maserati Japan)
以前に試乗したグレカーレ(写真:Maserati Japan)

マセラティはこのエンジンに「ネットゥーノ」となるニックネームを与えた。海神ネプチューンを表すイタリア語で、クルマ好きの人口に膾炙(かいしゃ)することを狙っている。

実際に体験したら“これはいい”と、触れまわりたくなるような楽しいキャラクターを持ったエンジンだ。低速でも力があるし、それでいて上の回転域までしゅんっとよく回る。

最大トルクの発生回転数が6000rpmと高めに設定されているのも、ピュアなスポーツカーのようだ。エンジンを“回せ回せ”と、(いい意味で)あおっているようにも感じる。

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