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「偽情報」から社会を守る、ジャーナリズムの戦い 『偽情報と独裁者』など書評4冊

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[Book Review 今週のラインナップ]

・『偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう』

・『認知アポカリプス 文明崩壊の社会学』

・『百均・アイドル・焼き芋屋 江戸の発明 現代(いま)の常識 続・江戸のヒット仕掛け人』

・『水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー』

『偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう』マリア・レッサ 著/竹田 円 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・神戸大学教授 砂原庸介

正しい、真実だと信じてきたことが、十分な根拠もないままに、「皆がそう言っている」からと覆される。そんな世界で絶望を感じずに生きるのは難しいだろう。真実への信念が、職業や生活と強く結びついているほど、その絶望は深くなる。

「#一線を死守する」ためのメディア ノーベル賞ジャーナリストの挑戦

著者は、フィリピンで事実に基づく報道を行い、権力者に対する声を上げ続けてきた。彼女が2011年に自ら立ち上げたラップラーというネットメディアは、多くの人々からの信頼を得るようになった。

このメディアの急速な成長を支えたのはインターネットである。SNSを通じたニュース配信が、人々の関心を高め、緩やかなネットワークをつくり出し、迅速な行動を可能にする。ラップラーは、ニュースを提供するだけではなく、それが社会に与える影響を予測しつつ、リーチを広げ、社会に影響を与えることも視野に入れていたという。

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