小島よしお、裸を封印して「先生」になった理由 なぜ子供にウケる?YouTube教育動画が話題

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「そんなの関係ねぇ!」で一世を風靡、表舞台から一度消えかかりつつも、見事な復活を遂げた男がいる。小島よしおだ。子ども向けライブなどで再ブレークを果たすや、4月には新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)で学校が休校となる中、YouTube で「おっぱっぴー小学校」を開校、「よしお先生」としてオンライン授業を始めた。独特の面白さとわかりやすさで、保護者や、教育関係者から注目を集めているそうだ。実は早稲田大学教育学部出身の彼、授業内容には、一体どんな工夫があるのか? YouTube を撮影している個人スタジオに潜入、話を聞いてきた。

「ビジュアルのわかりやすさ」と「理解度」は、比例する

――「おっぱっぴー小学校」、とても評判ですね。時計の読み方など、どの授業もわかりやすく面白いです。そもそも、なぜこのような取り組みを始められることに?

2016年からYouTube自体はやっていたのですが、新型コロナの影響でライブなどがなくなる中、子どもに向けて教育関連の動画をやってみては? という話をもらいました。教えることは以前から好きだったので、やってみようかなと。

授業内容は、作家さんと一緒に考えています。構成を考えるグループLINEがあって、そこにアイデアを出し合っていますね。作家さんが作った構成をベースに僕がネタをつけたり表現や順番を変えたり。間違った内容を教えないように、塾の方に監修として入ってもらい、アドバイスをいただいたりもしています。撮影まで多いときは、5、6回往復してブラッシュアップしていますね。

授業の開始は元気よく! 着ているTシャツには、子どもたちから送られたイラストをピン留めしている

――小島さんならではの工夫は、どのあたりにあるのでしょう?

子どもは目から情報を得る部分が大きいと思うので、ビジュアルで脳にインプットできるように、というのは心がけていますね。脳に焼きつかせるイメージです。具体的には、わかりやすい動きをたくさんつける、とにかく見た目を派手にすること。

加えて、勉強嫌いの子は、概念を言葉で理解するのに苦労していると感じているので、「円周率は3.14」ということですら、とにかくビジュアルにしています。

動画の打ち合わせをする中で、授業が急にわからなくなって脱落してしまう「小5の壁」というのがあると聞きました。でも、僕はその壁をできるだけなくしたい。勉強ができる子は、どんどん自分で勉強を進めていけるので、勉強ができないと思っている子にこそ、途中でつまずかないように、なんとか勉強を嫌いにならないで、楽しく、好きになってもらえるように教えてあげたい。それは、つねに意識していることですね。

あとは、動画は約10分なので、詰め込みすぎない。もっとも一気に撮るので、僕の集中力が続くのがそれだけ、というのもありますが(笑)。

わかりやすく伝えるための教材は自作。作ることはまったく苦ではないそうだ

1人でもハイタッチ、「コール&レスポンス」で参加型に

――子ども向けライブも毎回大人気ですね。舞台での経験は授業に生かされているのでしょうか?

子ども向けのライブは、試行錯誤の末、参加型にしていました。どんなに渾身のネタを披露していても、一方的だと、会場を歩き回る子が必ず出てくるんですね。それはもう仕方ない(笑)。見続けてもらえる工夫をいろいろと試した結果、質問を挟んだりハイタッチをしたり、コール&レスポンスで参加してもらうと間も持つし、引きつけられるということがわかったんです。それでYouTubeの動画でも、あたかも目の前に子どもたちがいると思って、こちらは1人で意外と寂しいんですけど、ハイタッチの格好をしたり、呼びかけて返事を待ってみたり、ということをしていますね。

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