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静岡・長野の空白地埋める「国鉄新線」なぜ幻に? 「暴れ天竜」に架設された長く狭い人道橋の謎

国鉄佐久間線の最終的な建設ルート。遠江二俣(現在の天竜浜名湖鉄道・天竜二俣)—遠江横山間(赤)で工事が行われたが、遠江横山―中部天竜間(紫)は未着工のままだった(国土地理医院地図を筆者加工)
佐久間線の起点は二俣線の遠江二俣駅。第三セクター化で天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅に変わったが国鉄時代の木造駅舎は健在だ(筆者撮影)
遠江二俣―山東間:上半分だけ顔を出している白山トンネルの遠江二俣寄り坑口(筆者撮影)
遠江二俣―山東間:白山トンネルを抜けると築堤で北上して山王トンネルにつながる(筆者撮影)
遠江二俣―山東間:山王トンネルの山東寄り坑口(筆者撮影)
遠江二俣―山東間:道路をまたぐ架道橋も残る(筆者撮影)
遠江二俣―山東間:架道橋の銘板。設計は鉄道公団の名古屋支社で1967年に着手、1969年に完成したとある(筆者撮影)
遠江二俣―山東間:築堤は天竜川水系の二俣川の手前で途切れる(筆者撮影)
遠江二俣―山東間:二俣川の河川敷に橋脚が1本取り残されている(筆者撮影)
山東駅の旧予定地とみられる場所。撮影当時(2016年)は築堤が残っていたが2024年に撤去された(筆者撮影)
山東―船明間:2009年4月に撮影した船明地区。この時点で築堤はほぼ撤去されていたが奥のほうに横断面が台形の築堤が見える(筆者撮影)
山東―船明間:2016年2月の船明地区。奥の築堤も撤去されて佐久間線の遺構は跡形もなくなった(筆者撮影)
山東―船明間:船明地区の築堤は活用できず撤去されてしまった(筆者撮影)
船明―相津間:船明トンネルの船明寄り坑口。撮影当時(2016年2月)は気象庁の気象研究所がレーザー式変位計を設置して地殻変動の観測を行っていた(筆者撮影)
天竜川の船明ダム湖。佐久間線より先に完成した(筆者撮影)
船明―相津間:船明トンネルに並行して天竜川(船明ダム湖)の東岸に設けられた国道152号を進む。テレビのバラエティ番組で有名になった「月まで3km」の道路標識が見える(筆者撮影)
船明―相津間:天竜川の西岸に移って東岸の国道152号を見ると、その下に船明トンネルの相津寄り坑口がある。手前の水面から突き出ていた第1天竜川橋梁の橋脚は撤去された(筆者撮影)
船明―相津間:相津駅の旧予定地が近くなると全長500m近い「夢のかけ橋」が現れる(筆者撮影)
船明―相津間:「夢のかけ橋」は佐久間線用として整備された橋脚を活用して人道橋の橋桁を架設した(筆者撮影)
船明―相津間:橋脚だけ完成した第2天竜川橋梁に人道橋の橋桁を載せて「夢のかけ橋」になった(筆者撮影)
船明―相津間:「夢のかけ橋」は長いが幅は3~5mと狭い(筆者撮影)
船明―相津間:「夢のかけ橋」の銘板(筆者撮影)
「夢のかけ橋」の北側にある道の駅。相津駅の旧予定地に整備された(筆者撮影)
相津―遠江横山間:相津トンネルの手前には道路をまたぐ高架橋が部分的に残っている(筆者撮影)
相津―遠江横山間:相津トンネルの相津寄り坑口。現在はワインセラーとして活用されており、坑口はしゃれたデザインのドアが設けられている(筆者撮影)
相津―遠江横山間:谷間に隠れるようにして口を開けている谷山トンネル。1980年9月の完成直後に工事が凍結された(筆者撮影)
相津―遠江横山間:谷山トンネルの遠江横山寄り坑口。実際に工事が行われたのはここまでで、この先に設けられるはずだった3本目の天竜川橋梁は未着手だった(筆者撮影)
谷山トンネルの相津寄り坑口に取り付けられていた銘板。「しゅん功 昭和55年(1980年)9月」は工事凍結の直前に完成したことを示している(筆者撮影)
天竜区横山地区にあるバス停の転回場。このあたりに佐久間線の遠江横山駅が設けられる計画だった(筆者撮影)
現在のJR飯田線・中部天竜―辰野間は私鉄の三信鉄道と伊那電気鉄道が整備した。写真は2012年まで活躍した119系電車(筆者撮影)
天竜川は長野県の諏訪湖から南下し、愛知・静岡県境を経て静岡県の遠州灘に注ぐ1級河川だ。赤石山脈沿い…