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「11月株高のシナリオ」はまったく不変、「PHP問題」は「AI相場第3幕の幕開け」になるかもしれない

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AI・半導体関連企業の株価は下落中。PHP問題も起きたが、筆者は11月株高を予想する (写真:ロイター/アフロ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

INDEX

まずは先週の相場から振り返ってみよう。先週末10月23日のNY市況だが、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は6月の最高値から26%下落し、すでに弱気相場入りしている。原油高や長期金利上昇も重なり、投資家心理は著しく悪化している。

日経平均株価も、下値を支持すると思われた25日移動平均線が位置する6万6000円台を、15日の3318円安で一気に割れ、23日は一時6万1000円台半ばまで売られた。インフレ再燃を嫌気した向きもあるが、一番の原因はAI・半導体関連の下落だ。

「11月株高」の考えが変わらないワケ

そんな「場味の悪い」市況をさらに悪くしているのが、プログラム言語「PHP」に重大な脆弱性が見つかったことだ。投資家の不安心理は、リスクオフによる先物主導の売りを受け止めきれないでいる。

しかし、筆者の「11月株高」の考えは変わらない。まず、PHP脆弱性問題の実態を確認しておこう。PHPの穴対策については、すでにパッチ(修正プログラム、パッチはもともと当て布の意味)をPHP財団が21日に公開済みだ。企業は予防措置としてWebサービスを一時停止したが、メンテナンスは難しいことではなくすでに多くの企業がサービスを再開している。

とはいえ、確認のため、筆者はある企業のメンテナンス現場を22日に取材した。「忙しいから」と言われ、10分にも満たない程度の取材だったが、「修復費用はどれくらいか」の質問への答えは、「われわれの残業代だけだ」とのこと。

ただし、社内に十分なメンテナンス力を持たない企業などは、セキュリティ会社への相談、外部ベンダーへの緊急発注、脆弱性診断の追加実施が必要で、当然費用が発生する。しかし、その費用は現場担当者によれば、数十万円から数百万円程度とのことで、今回の事件が企業業績に影響することは、今のところほとんどないようだ。

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