「私が行くことでもしかして迷惑になる場合もあるかもしれない。慎重に彼の気持ちを第一に考えていきたい」
10月23日、巨人の新監督に就任した松井秀喜氏の会見での言葉に、思わずうなった。
強行指名→松井新監督の就任
新監督就任会見前日のドラフト会議で、巨人が1位指名したのは、横浜高校の織田翔希(18)だった。
最速157キロの速球を武器にする逸材だが、ドラフト前から日本のプロ野球を経ずに米国球界へ挑戦を公表しており、サプライズの強行指名となった。一方で、織田は巨人の指名後も「アメリカに挑戦する気持ちは崩れません」と明言している。
そんな織田について、会見では新監督にも質問が飛んだ。
松井氏は織田の指名については知らず、テレビでドラフトを見て「自分もビックリしました」と笑顔を浮かべて明かした後「世界一になる可能性がある投手と、もしかして契約できるチャンスをいただいた。久しぶりにゾクっとしました」とも語った。
だが、自ら入団交渉に出向く可能性を記者から尋ねられた際、松井は冒頭のように答えたのだ。この言葉に松井氏の配慮を感じた。
強行指名の歴史を振り返ると、1995年には、巨人か中日以外からの指名なら社会人野球に進むと表明していたPL学園の福留孝介を、近鉄がドラフト1位で指名。当時の佐々木恭介監督はその日の夕方に本人の元へあいさつに訪れたが、福留は入団を拒否した。
2008年には、巨人入りを熱望していたホンダの長野久義をロッテが2位で強行指名。バレンタイン監督がドラフト当日に電撃訪問したものの、長野は面会を断っている。


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