アボカド(180円、税込み)や、だし漬けおくら(170円、税込み)など、野菜寿司の品ぞろえも充実しているのは珍しい。変わり種の寿司を楽しめるのは魅力的だ。
また、価格のみで比較すると、生うに軍艦は1貫1000円(税込み)と、4桁に達する価格設定。3月に開業した大井町トラックス内の「廻鮮寿司 塩釜港」では、うに軍艦が1200円前後で提供されていたため、それと比べれば安い。ただし、関東を中心にチェーン展開する「がってん寿司」のうに軍艦は1貫550円(税込み)。こちらと比較すると、2倍近い価格となる。
寿司屋のレベルでカテゴリー分けする境目は曖昧?
では、低価格を売りにしていない寿司チェーンの業績はどうなのか。銚子丸の2027年2月期第1四半期決算を見ると、売上高は63億3800万円(前年同期比10.8%増)、営業利益は7億8700万円(同47.1%増)と、増収増益を達成している。
しかし、同社が展開していた完全予約制の本格江戸前高級寿司店「鮨元」は、26年6月に閉業した。品質を追求することは差別化につながるが、高級志向を強めすぎると、幅広い顧客層を取り込むのは難しくなるのかもしれない。
昨今では、低価格帯を主力とする「くら寿司」が高級志向の店舗をオープンしたことも話題になったが、低価格帯の回転寿司とグルメ回転寿司の境界線は正直難しい。だが、価格帯が異なっても、寿司を気軽に楽しみたいという需要は根強く、平日でも行列ができる店舗も少なくない。
そうしたなか、今回オープンした銚子丸の新業態は、どのような顧客層をつかみ、定着していくのか。今後、チェーン展開を拡大できるのか。新業態の成否を含め、価格と品質のバランスを模索する寿司業界全体の動向に今後も注目したい。


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