世界的な人気を誇るショート動画アプリ「TikTok(中国版、抖音=ドウイン)」を運営する中国の字節跳動(バイトダンス)が鳴り物入りで投入したAI(人工知能)エージェント搭載スマートフォンが想定外の苦境に直面している。
AIアプリ「豆包(ドウバオ)」を展開するバイトダンスはスマートフォン上で自律的にタスクを処理する「豆包スマホ」の一般消費者向けバージョンを搭載した中興通訊(ZTE)製スマホ「努比亜 NaviX Ultra」を9月に発売した。
AIでは買い物も支払いもできず
だがこの製品の顧客サービス部門が10月14日に公開した「操作拒否アプリリスト」には騰訊控股(テンセント)の基幹チャットアプリである「微信(ウィーチャット)」、阿里巴巴集団(アリババ)のネット通販アプリ「淘宝(タオバオ)」、QRコード決済アプリ「支付宝(アリペイ)」を含む150種以上のアプリが含まれていた。
スマホ内で「豆包スマホ」が買い物やチケット予約、支払いなどのタスクを処理する際にこれらのアプリを開こうとしても拒否されることを意味する。バイトダンスとその他アプリの運用・開発会社との話し合いが合意に至らなかった。
豆包スマホ・アシスタントは、AIが直接画面を読み取ってスマートフォンのインターフェースを理解し、人間と同じようにアイコンをクリックして操作する仕組みだ。しかしこの技術的枠組みではAIエージェント側がそれぞれのアプリの操作権限を取得するとともに、法令・規則への適法性についてアプリ各社の確認・合意を得ておかねばならない。
しかし、スマホアプリの運営各社は相次いでこれを拒否、ユーザーのプライバシー保護やデータ管理の合法性の問題により、豆包スマホが自社アプリにログインすることを制限した。


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