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「震災のときよりつらいことはない」資金150万円から行列店に成長した27歳クレープ店店主が"失敗を恐れず進む"理由

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遠藤桃華さん
店主として経営を担う一方、自ら店頭に立ってクレープを焼く遠藤桃華さん(写真:編集部撮影)

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大阪・寺田町の「クレープえんどう」は、客の約9割がリピーターという行列店だ。店主の遠藤桃華さんは、24歳で独立。約3年で大阪に3店舗を構え、シンガポールにもフランチャイズ店を出店した。(前編を読む)
それだけ聞けば、大胆に事業を広げ、「たまたま当たった」若き経営者を想像するかもしれない。実際、遠藤さんは「失敗することは一度も考えたことがない」と話す。
だが、24歳での独立は突然の挑戦ではなかった。15歳からクレープ店で働き、技術と接客を磨いてきた。そして、その原点までさかのぼると、12歳のときに経験した東日本大震災に行き着く。

「朝起きたら、外が海のようだった」

2011年3月11日。遠藤さんは宮城県石巻市の小学6年生だった。

「地震が起きたときは小学校にいました。最初は校庭に避難していましたが、津波が来るから校舎に入りなさいという指示があって、中に入りました。でも、津波は1階の教室にも入ってくる。どこまで水位が上がるかわからなかったので、体育館2階のギャラリー(周囲を囲む観覧スペース)に上がりました」

幸い、山際にあった小学校では、津波は床上まで浸水したものの、それ以上水位が上がることはなかった。小学校に迎えに来た母親と妹ともに、遠藤さんは体育館のギャラリーで一夜を過ごした。

「朝起きたら、体育館の外が海のようになっていました」

その後、仙台にいた父親と再会できたが、中学生の姉だけは安否がわからなかった。家族が再会できたのは、震災から1週間後。姉は別の中学校に避難をしており、無事だった。

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