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「震災のときよりつらいことはない」資金150万円から行列店に成長した27歳クレープ店店主が"失敗を恐れず進む"理由

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遠藤桃華さん
店主として経営を担う一方、自ら店頭に立ってクレープを焼く遠藤桃華さん(写真:編集部撮影)
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社長に相談すると、一緒に物件を見てくれた。遠藤さんが決めたのなら、と独立を応援して送り出してくれたという。開店時には、お祝いとして生クリームをつくるミキサーも贈ってくれた。

「クレープえんどう」の生クリームをつくるミキサー。独立時に前職の社長から贈られた(写真:編集部撮影)

開業資金は約150万円。金融機関からの借り入れはせず、アルバイト時代から貯めてきた自分のお金と、両親から借りた資金で店を始めた。

現在はイートインスペースになっている2階も、開店当初はまだ整備されておらず、まずはテイクアウト専門店としてスタートした。その後、資金を貯めて2階を改装。売り上げを設備や次の出店に回し、2号店、3号店も店で得た売り上げを使って広げてきた。

冒頭でも触れたが、24歳で独立したと聞けば、若くして思い切った勝負に出たようにも見える。しかし遠藤さんは、15歳からクレープ店で働き、客として各地の店を食べ歩き、クレープ店に就職してからは店長や新店舗の立ち上げも経験してきた。独立した時点で、クレープとの付き合いはすでに9年近くになっていた。

遠藤さん自身は「運がよかった」と話すが、これまでの歩みをたどると、その背景には長い時間をかけて積み重ねてきた経験があることがわかる。

15歳からクレープ店で働き、客として各地の店を食べ歩いて、知識と経験を積み上げてきた遠藤さん(写真:編集部撮影)

天丼「金子半之助」創業者が海外から会いに来た

1人で店を始めた遠藤さんだが、今では「いいチームができている」と話す。

「本当に素敵なメンバーが集まっています。今のスタッフの半数が、もともとクレープえんどうの常連さんなんです」

「クレープえんどう」が好きで通っていた客が、今度は店をつくる側になる。そうしたスタッフが働く3つの店舗には、どこにも共通した親しみやすい雰囲気がある。

スタッフミーティングの様子(写真:遠藤さん提供)

海外への出店も、考え方を共有できる人との出会いから始まった。天丼チェーン「金子半之助」の創業者、株式会社うまプロの代表取締役・金子真也氏だ。金子氏は、自身が手がける日本茶ブランド「UMACHA」のシンガポール店で本格的なクレープを提供したいと考え、遠藤さんに声をかけた。

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