「地域生活圏」という表現がある。
市町村の境界線を超え、地域の経済・エネルギー・交通など実際の生活に根ざして官民が連携する取り組みによる、持続可能な新たな地域社会の仕組みのことを言う。
ただし、地域生活圏はいわば地域社会における理想像のひとつであり、その実現に向けて課題も多い。
そうした中、米子市を中心とした鳥取県西部での試みが興味深いという話を“とある筋”から聞き、早速現地に向かった。
米子鬼太郎空港から向かった先
東京・羽田から空路で約1時間15分、米子鬼太郎空港に到着した。空港は境港(さかいみなと)市にあり、地元出身の漫画家・水木しげる氏の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんで2010年に現在の名称となっている。
目玉おやじ、ねずみ男、ねこ娘、一反もめんなど、お馴染みのキャラクターたちの姿が各所で目に入る、ユニークな空港だ。
レンタカーを借りて南東に移動すると、周囲は平坦地で、30分ほど行くと米子市の中心部へ。さらに30分ほど南下すると、大山(だいせん)の裾野が広がる地形へと変化。標高が高い地点からいま来た方向を見てみると、米子市と境港市が細長い弓ヶ浜半島の中に位置することが分かる。
東部は日本海の美保湾、西部には潟湖である中海、さらにその先には小高い山脈に見えるのが島根半島だ。弓ヶ浜半島は長さ約18km、幅約4kmで、面積は約60万m2の砂地(砂州)である。
地域構成としては、米子市を中心として、平地に住居、商店、企業などが集積した人口密集地があり、その周囲に人口が比較的少ない複数の町や村が位置する形だ。


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