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ライフ #愛おしきレトロアパレルの世界

「時給500円の高校生が7000円で購入」→「40年経っても綺麗なまま」…ものづくりの街が生んだ「ミキハウス」一着の愛しい記憶

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1983年頃の写真。40年以上大切にしている「ミキハウス」のベースボールシャツが持つ物語とは――(写真:由紀さん提供)
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どちらも、2000年代に大ブームとなった『JJ』(光文社)など「赤文字系」のコンサバ(保守系)ファッション雑誌とは一線を画す、個性的な誌面作りが持ち味だった。

1983~1986年の『Olive』。パリジェンヌを目指した「メイク」や「恋愛」特集も大人気だった。外国人モデルの中で女子高生の読者モデル・栗尾美恵子さんが絶大な人気を誇った(写真:筆者撮影)

現代のようにインターネットもなく、流行を知るにはテレビか雑誌、あるいは実店舗に足を運ぶしかない時代。雑誌は、ファッションを提案する以上の存在だったのだ。

『Olive』を愛読し、パリジェンヌやリセエンヌ(フランスの女子高生)を手本にしたライフスタイルを実践する若い女性は、「Olive少女」と呼ばれた。

由紀さんも「自分はOlive少女だった」と笑う。「『mc Sister』も、芸能人の記事を楽しみに『セブンティーン』(集英社)も読んでいましたが、特に『Olive』は紙質なども含めて、世界観が大好きでした」。

当時由紀さんが好きだった少女漫画も、オシャレな絵柄やストーリーのものが多かったという。『アイドルを探せ』(吉田まゆみ)や『リップスティック・グラフィティ』(小椋冬美)などの都会的で洗練された作品世界に憧れたのだ。

海やまちで活躍したミキハウスのシャツ

由紀さんは下校後にも休みの日にも、このシャツを着て出かけた。和歌山県にあるリゾート地・南紀白浜に友人と泊まりがけで旅行したときにも持って行った。

高校生のときの写真。夏はもちろん、それ以外の季節も大活躍した(写真:由紀さん提供)

由紀さんの予想通り、夏以外にもこのシャツは重宝した。ロングTシャツの上に重ね着し、ボトムスにチノパンやショートパンツを合わせ、足元には当時大流行していたコンバースのハイカットを合わせるのがお気に入りだったという。

ただ、ミキハウスは、当時の由紀さんが夢中になった雑誌『Olive』とは系統の異なるブランドだった。当時はほかに、「スクープ」のような『Olive』で人気のブランドを購入していたという。

高校の修学旅行のときの写真(由紀さんは左から3番目)(写真:由紀さん提供)

由紀さんにとって、ミキハウスとはどのような存在だったのだろうか。

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