どちらも、2000年代に大ブームとなった『JJ』(光文社)など「赤文字系」のコンサバ(保守系)ファッション雑誌とは一線を画す、個性的な誌面作りが持ち味だった。
現代のようにインターネットもなく、流行を知るにはテレビか雑誌、あるいは実店舗に足を運ぶしかない時代。雑誌は、ファッションを提案する以上の存在だったのだ。
『Olive』を愛読し、パリジェンヌやリセエンヌ(フランスの女子高生)を手本にしたライフスタイルを実践する若い女性は、「Olive少女」と呼ばれた。
由紀さんも「自分はOlive少女だった」と笑う。「『mc Sister』も、芸能人の記事を楽しみに『セブンティーン』(集英社)も読んでいましたが、特に『Olive』は紙質なども含めて、世界観が大好きでした」。
当時由紀さんが好きだった少女漫画も、オシャレな絵柄やストーリーのものが多かったという。『アイドルを探せ』(吉田まゆみ)や『リップスティック・グラフィティ』(小椋冬美)などの都会的で洗練された作品世界に憧れたのだ。
海やまちで活躍したミキハウスのシャツ
由紀さんは下校後にも休みの日にも、このシャツを着て出かけた。和歌山県にあるリゾート地・南紀白浜に友人と泊まりがけで旅行したときにも持って行った。
由紀さんの予想通り、夏以外にもこのシャツは重宝した。ロングTシャツの上に重ね着し、ボトムスにチノパンやショートパンツを合わせ、足元には当時大流行していたコンバースのハイカットを合わせるのがお気に入りだったという。
ただ、ミキハウスは、当時の由紀さんが夢中になった雑誌『Olive』とは系統の異なるブランドだった。当時はほかに、「スクープ」のような『Olive』で人気のブランドを購入していたという。
由紀さんにとって、ミキハウスとはどのような存在だったのだろうか。


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