10月13日から衆議院予算委員会が始まり、臨時国会の論戦が本格的に開始した。その中心は簗和生農林水産相の進退問題であり、国会の審議に大きな影響を与える可能性がある。とりわけ注目は、野党が多数を占める参議院だ。
「はたして職責に耐えうる方であるのかどうか。早期に大臣の職を退かれることを強く求めたいと思う」
立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は8日、簗氏に対してすぐさま辞任することを求めた。翌9日には野党6党の国対委員長が会談し、簗氏の大臣問責決議案提出を検討することで一致した。
鈴木氏の叱責でガス抜き
一方、簗氏は9日朝に開かれた自民党農業構造転換推進委員会に出席し、ひな壇に並んだ幹部たちに頭を下げ、笑顔で握手した。そして「現場重視の農政を推し進める」とその決意を熱く語ったが、満場の拍手で席につこうとしたとき、鈴木宗男参院議員が手を挙げて発言した。
「まず冒頭に『お騒がせしました』とか、『しっかり説明責任を果たしてやってまいります』というあいさつがあってしかるべきではないか。決意表明の前に、人としての矜持が問われている」
これに対して簗氏は立ち上がり、鈴木氏のほうを凝視しつつ、「私の不徳でありまして、心から皆様にお詫び申し上げます」と述べて頭を下げた。これが“ガス抜き”になったのかどうか――。自民党内はともかく、これからの国会の運営について、ある関係者は次のように憂いている。


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