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独身・低収入・工場勤務といったリアルな日常を発信する人気のYouTubeチャンネル「絶望ライン工ch」を運営するYouTuber「絶望ライン工」が今月、結婚して子どもがいることを公表し、一部のファンから「裏切り」などと受け取られて炎上状態となった。
近年、こういった底辺の生活を売りにした「絶望コンテンツ」が幅広い層で消費されている。これは「売り上げを伸ばすために貧困状態を利用し同情を集めること」を意図した「貧困ポルノ」の一種といえる。
「絶望ライン工ch」が炎上した理由
前述のチャンネルでは、自身の工場での仕事風景、給与明細の公開、自炊の様子などを淡々と配信。「年収240万円、非正規の工場勤務、独身、婚活中」という哀愁漂う等身大の姿が多くの共感を呼んでいた。
しかし、孤独や過酷な工場勤務、独身生活といった設定・ストーリーを視聴者が勝手に作り上げて親近感を持っていたことから、結婚と子どもの誕生の報告とともに、「私は嘘をついておりました」と発言したことが強烈なハレーションを起こすことになった。
視聴者が彼の動画に惹きつけられ、投げ銭や再生数で貢献していた最大の理由は、単なるエンタメ性だけではなかったからだ。「43歳独身でライン工として慎ましく生きる男」の姿に、自分自身の孤独や不安を重ね合わせる「擬似的な連帯感」を得ると同時に、「自分より苦しい状況で踏ん張っている人がいる」と実感することで心理的安定を買っていたのである。


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