有料会員登録
ライフ #不安な時代、不機嫌な人々

登録者数60万人超え人気YouTuberが「既婚&子どもあり」公表で大炎上…「貧困ポルノ」と気づかず見た人々の残酷な落とし穴

9分で読める
YouTube「絶望ライン工ch」より
貧困系YouTuberの炎上にみる「貧困ポルノ」のグロテスクな構造とは?(画像:YouTube「絶望ライン工ch」よりスクリーンショット)

INDEX

独身・低収入・工場勤務といったリアルな日常を発信する人気のYouTubeチャンネル「絶望ライン工ch」を運営するYouTuber「絶望ライン工」が今月、結婚して子どもがいることを公表し、一部のファンから「裏切り」などと受け取られて炎上状態となった。

近年、こういった底辺の生活を売りにした「絶望コンテンツ」が幅広い層で消費されている。これは「売り上げを伸ばすために貧困状態を利用し同情を集めること」を意図した「貧困ポルノ」の一種といえる。

「絶望ライン工ch」が炎上した理由

前述のチャンネルでは、自身の工場での仕事風景、給与明細の公開、自炊の様子などを淡々と配信。「年収240万円、非正規の工場勤務、独身、婚活中」という哀愁漂う等身大の姿が多くの共感を呼んでいた。

「絶望」が目立つ動画たち(画像:YouTube「絶望ライン工ch」よりスクリーンショット)
【写真を見る】登録者数60万人超え人気YouTuberが「既婚&子どもあり」公表で大炎上…「貧困ポルノ」と気づかず見た人々の残酷な落とし穴(3枚)

しかし、孤独や過酷な工場勤務、独身生活といった設定・ストーリーを視聴者が勝手に作り上げて親近感を持っていたことから、結婚と子どもの誕生の報告とともに、「私は嘘をついておりました」と発言したことが強烈なハレーションを起こすことになった。

子どもがいることも公表。現代では、「子持ち=恵まれている」と受け止められることも(画像:YouTube「絶望ライン工ch」よりスクリーンショット)

視聴者が彼の動画に惹きつけられ、投げ銭や再生数で貢献していた最大の理由は、単なるエンタメ性だけではなかったからだ。「43歳独身でライン工として慎ましく生きる男」の姿に、自分自身の孤独や不安を重ね合わせる「擬似的な連帯感」を得ると同時に、「自分より苦しい状況で踏ん張っている人がいる」と実感することで心理的安定を買っていたのである。

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数