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「王妃の悲鳴が響く廊下」「誰もが知る怪物のモデル」…世界に実在する《へんな城》の不気味な事件と伝説

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へんな城 真山知幸
ロンドン塔とカラス(写真:Sid10 / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

INDEX

世界には、歴史の舞台となったさまざまな城があります。王妃の幽霊がさまよう城、あの有名な怪物のモデルになったとされる城、さらには「カラスが去れば国が滅びる」という伝説で知られる城も。城そのものの姿だけでなく、そこにまつわる不思議な事件や伝承に目を向けてみると、歴史がぐっと身近に感じられるはずです。著述家の真山知幸氏の新著『ウソみたいだけど本当にあった へんな城』から一部抜粋・再構成し、「城をめぐるへんな事件・伝承」をいくつか紹介します。

ロンドン南西部、テムズ川のほとりに建つハンプトン・コート宮殿。1540年頃にヘンリー8世が大規模な改築を終えると、その美しさから後世では「イギリスのヴェルサイユ宮殿」とも呼ばれた。

だが、やがて「この城には、幽霊が出る」と噂されるように……。その幽霊がヘンリー8世の妻だというから、ただごとではない。しかも、ヘンリー8世が持った6人の妻のうち、3人の王妃の幽霊が目撃されているという。

王妃の幽霊がいる?「イギリスの宮殿」

最も有名な幽霊伝説は、ヘンリー8世の5番目の妻、キャサリン・ハワードにまつわるものだ。1541年11月1日、万聖節の日、ヘンリー8世は宮殿の礼拝堂で祈りを捧げていた。そこへ大司教クランマーが一通の手紙を差し出した。口に出すのもおぞましい内容だったため、書面で渡されたのである。

手紙には、若き王妃キャサリンの結婚前の性的関係が記されていた。わずか数年前、従姉妹のアン・ブーリンが姦通などを告発され、処刑されたばかりだった。

ハンプトン・コート宮殿(写真: adfoto / PIXTA)
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