――国内外の取材網は20年前と比べてどう変わり、記事づくりにどのような影響が出ていますか。今後の再編方針もお聞かせください。
20年前と現在を比べると、国内外の取材環境は大きく変わった。インターネットやSNSの普及によって、世界中の情報が瞬時に共有される時代になり、「情報を最初に知る」という意味での地理的優位性は小さくなっている。一方で、現場でしか得られない事実や空気感、当事者の声の価値はむしろ高まっている。
朝日新聞は現在も全国に取材拠点を持ち、地域に根差した取材網を維持している。経営環境が厳しくなる中でも、地域報道を支える現場機能は重要な資産であり、地域社会の変化を継続的に見つめる役割は今後も変わらないと考えている。実際に、編集部門では地方取材網を維持しながら、デジタル発信との両立を図る方針を共有している。
一方で、20年前と同じ形で取材網を維持することが最適だとも考えていない。
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