有料会員登録
キャリア・教育

「王妃の悲鳴が響く廊下」「誰もが知る怪物のモデル」…世界に実在する《へんな城》の不気味な事件と伝説

9分で読める
へんな城 真山知幸
ロンドン塔とカラス(写真:Sid10 / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

そんなロンドン塔からどこか不気味なオーラを感じるとすれば、それは監獄としての歴史を持つからだけではないだろう。世界最大級のワタリガラスが飼育されていることも、影響しているに違いない。

1666年のロンドン大火で数多くの死体が出たことから、カラスが繁殖。ロンドン塔にも住みつくようになった。チャールズ2世がカラスを駆除しようとしていたところ、占い師がこんな予言を行ったという。

「カラスが去ればロンドン塔は崩壊し、塔を失えばイギリスも滅びる」
 
この言葉を聞いた王は駆除を断念。以来、一定数のワタリガラスを飼う習慣が生まれたという。17世紀には勅令が出されて「常に6羽を揃えておくこと」が義務づけられた。

また、別の伝説もある。それは「アーサー王が魔法でワタリガラスに変えられた」という物語だ。このため、ワタリガラスを殺すことは、アーサー王への反逆とみなされた。

それだけに「メリーナ」がいなくなったというニュースは、深刻なものとして受け止められた。カラスの数を減らすわけにはいかなかったからだ。

イギリス王国の運命をも左右?

『ウソみたいだけど本当にあった へんな城』(彩図社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

だが、ニュースで飼育係は「今のところは大丈夫だ」と国民を安心させている。実はロンドン塔には、メリーナ以外にも7羽のカラスがいた。規定の6羽に加え、予備が1羽残っていたのである。

ロンドン塔のカラスは、イギリス王国の運命を左右する存在と言ってよいだろう。1000年近い歴史を持つこの古城は、今もワタリガラスによって守られている。

『ウソみたいだけど本当にあった へんな城』の「第4章 城にまつわるへんな事件・伝承」から、ハンプトン・コート宮殿、フランケンシュタイン城、ロンドン塔の3つをピックアップした。

そのほか「第1章 戦の備えがへんな城」「第2章 見た目・設備がへんな城」「第3章 立地がへんな城」「第5章 へんな最期を迎えた城」などさまざまな角度から、総勢68のユニークな城や城跡を収録している。

城について興味がありながらも、どこか難しそうだと感じている人は、ぜひこれをきっかけに城を身近に感じてほしい。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数