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ライフ #「100年人生」の歩き方図鑑

300円貯金でまさかの「ガルバ通い」する76歳…"興味の数珠つなぎ"で見えてきた、人も自分も幸せになる「お金の使い方」

8分で読める
ヤマさん 
英語やAIの勉強、出会った人との対話をメモに記録…ヤマさんの好奇心は若者顔負けだ(写真:筆者撮影)
  • 大高 香世 博報堂研究デザインセンター 主席研究員

INDEX

人生100年時代、老後のお金は多くの人にとって大きな関心事だ。では、貯めたお金をどう使えば、人生の幸せは増えていくのだろう。毎日300円を浮かせ、月に1度ガールズバーへ通う76歳の山中泰政さん。若い世代との交流を楽しむその姿を追うと、お金を使っても幸せは増えるという、人生後半の新しいお金の使い方が見えてきた。

「僕ね、コーヒーが大好きで。昔は1杯600円とかするのを飲んでいたんだけど、最近はもっと安いのにして毎日300円浮かせているんだ」

76歳の山中泰政さんは、そう言って笑う。

300円貯金の行き先は、まさかのガールズバー

完全にコーヒーをやめたわけではなく、大好きなコーヒーだから飲みはする。ただし、少し安いものに替えて毎日300円を貯める。

そうか、最近は物価も上がり続けているし、老後のために少しでも節約する必要があるのかもな。なんとも、いじましい。

……と思ったら、違った。

「毎日300円貯めたら1カ月で9000円になるでしょう?それにちょっと足して、月に1回ガルバに通ってるんだ」

何? ガルバって……ガールズバー?!

浮かせた300円は貯金通帳に残ることなく、若い女性たちとの時間に変わっていたのだ。

1回約1万円、1時間20分ほど。

なるほど。コーヒー代を節約して、ガールズバー。

実に、振り幅の大きい300円である。

では、後期高齢者が若い女性に会いたくて、せっせと300円を貯めている――そんな話なのか、と思いきや、これも少し違った。

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